2:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 00:00:56.75 ID:LkPzUyazO
「君は……誰なんだ」
「ゆかりですよ? あなたが情熱的なスカウトをして、あなたがプロデュースをしている水本ゆかり。忘れちゃいましたか?」
「……忘れるわけないだろう。毎日顔を合わせているんだから」
「ふふ♪ その通りですね♪」
角と翼をのぞけば、彼女の格好はいたって普通。学校の制服に、まっすぐおろした艶やかな長髪。
だからこそ、ブラウスを突き破って伸びる一対の黒が、その存在を異様なまでに主張していた。
今までの経験など、何ひとつ頼りにはならない。これは、俺の知らない水本ゆかりだ――
「気になります? これ」
「……本物、なのか」
「ええ。サキュバスって、知っていますか」
「本で読んだことくらいは」
「ですよね。でも、サキュバスは空想上の生き物ではなく、実在するんです」
くすくすと笑いながら、背中の翼をバサバサと動かすゆかり。彼女の意のままに動いていることは明白だった。
「ふふ。尻尾だって、ちゃんとあるんですよ?」
スカートの中から、にゅるりと這い出る黒い鞭のようなもの。先端がハート型になっているのは、まさしく絵で見たことのあるサキュバスのそれと同じだった。
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