165: ◆H.Fr5Z660Y[sage saga]
2016/12/21(水) 00:14:49.52 ID:wr0Msrqc0
【R18】新田美波「美波サンタのクリスマス」【モバマス】
美波「ねえ、これとか似合いそうだよ。あっ、こっちもいいかも」
まるで自分のことのように喜び隣で微笑む女の子は僕の自慢の姉さんだ。
大学に通いながらも今年アイドルデビューを果たして今のところは順調に活動できてるみたい。
いきなり家(ウチ)に帰ってきて家族の前でアイドルになりたいと言った時にはみんな驚いたけど、真剣な眼差しの姉さんを見て快く送り出したのは少し前の話だ。
そんな中で規模は小さいけどクリスマスイブにミニライブを事務所のみんなと一緒に出来ることになったと、電話越しに伝えてくれた本当に嬉しそうな声を今でも覚えてる。
そのライブが終わった翌日、お昼に掛かろうかなという時にいきなり帰省してきた姉さん。
玄関のインターホンに呼ばれて入り口を開けた時、そこに姉さんがいた時は本当にビックリした。
突然現れた姉さんはしばらく見ないうちに凄く綺麗になっている。
それに加えて内に秘めた強さと言えばいいのか、自信のあらわれを示すような眼差しに、僕は『おかえり』の言葉さえも忘れてその場に固まってしまった。
そう、姉さんだけど姉さんじゃないみたい。
なんだか少し遠い存在になったような気がして、淋しいような悔しいようなそんな気持ちが胸の奥を締め付ける。
美波「ただいま♪」
柔らかく優しい声と破顔一笑。
大好きな姉さんが見せる変わらない笑顔はとても眩しくて、僕の心の中にある薄暗い気持ちまで吹き飛ばしてしまった。
弟「おかえり、姉さん」
美波「いきなりだったから、ビックリした?」
弟「う、うん。色々と…」
姉さんは、朝の飛行機に乗って広島に帰って来たらしい。
玄関に入ると、少し大きく『ただいまー』と叫ぶ声を聞いて、父さんと母さんが慌てて集まってくる。
そこからは家族団欒のひと時だ。
久しぶりの母さんの手料理に舌鼓を打ちながら、みんなからの質問責めにアレコレと答えてゆく。
大学のこと、アイドルのこと、電話だけでは伝え切れなかったこと、そんな積もる話もだいぶ落ち着いた頃だった。
美波「ねえ、一緒にお買い物いかない?」
パッと此方に顔を向けた姉さんからの何気無い提案。
突然じっと覗き込まれてドギマギした僕は、思わず手に持った湯呑みを落としそうになった。
弟「うっ、うん」
美波「じゃあ、決まりだね」
パンと、手を合わせ嬉しそうに『うふふ』と微笑む姿は昔から変わらない。
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