2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/26(金) 03:58:15.11 ID:lzrMbCof0
「ですから、ここはこのようにして……」
「……」
「……?どうかしましたの?」
「いっ、いや、別に……」
櫻子に勉強を教えるのはもはや日常茶飯事だが、今日は何か違和感があった。
勉強をする合間、時々私の方にちらりと視線を移したり、体をもじもじと動かしたり。明らかに私を意識している。
さっきも、普段なら「向日葵の教え方が悪いんだ!」とか、「うるさい、このおっぱい魔人め!」とか、それくらいの文句が一つか二つは出るはずなのに、今日は随分とおとなしめだ。
もしかしたら、本人は気づかれてないと思っているのかもしれない。そうだとすれば、幼稚園の頃からずっと櫻子を見てきた私も随分と舐められたものである。
何か思いあたる節がないか考えてみる。
(あ……もしかして、クッキー?)
あのいやしんぼな櫻子だ。宿題をちゃんとやったことを口実に、お菓子を要求してくる展開は容易に想像できた。
ちょうどいいことに、昨日作ったクッキーが、まだ家に残っている。それについてほのめかせば、櫻子も少しは勉強に集中してくれるかもしれない。
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