22: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/10/26(水) 00:10:51.80 ID:Datm8PPa0
もうすぐだ……もうすぐで私の計画が達成される。
溢れんばかりの興奮に、つい舌なめずりをする。
カチューシャ「どうしたの、ノンナ」
ノンナ「いいえ、何も」
カチューシャ「?そう」
怪訝な表情のまま、カチューシャ様はニーナに指示を出すべく振り返った。
私がカチューシャ様を初めて見たとき、私はこの方に全てを捧げるのだと悟った。そのために私は何でもしてきた。カチューシャ様の障壁になりうるものは逐一排除してきたし、もちろんカチューシャ様が私を支配するよう常に気を使った。身振り一つ、目くばせ一つで人間というものは変わってしまうものだ。もちろん、並の人間にはできない。きちんと習得しなければならないのだ。この技術はもともとスパイや暗殺者に用いられるのだが……私は私利私欲のために使っている。おかげでカチューシャ様の犬になるのにそこまで時間はかからなかった。
はじめクラーラが来たときは本国からの視察員かと、少し焦った。しかし、どうやら本当にただの留学生であるとわかると私は彼女に興味を抱いた。我ながら何とも欲が深い。というのも。本国からのつながりがあるかどうかの確認のために七十二時間ほど監視していたとき、見てしまったのだ。彼女の被虐的嗜好品を。
私自身、そこそこの欲深さと変態さを自負していたのだが、クラーラはまた一つ違った嗜好だった。乳首にピアスを開けていたのだ。それも、学校に付けてくるほどの重症具合である。そして寮の部屋に帰ると一人自慰にふけっているのだ。
このことを知った時は自分でも驚くほど興奮したのを覚えている。あとでカチューシャ様にしてもらおうとか、一切考えてなかったわけではないが、クラーラのその、自らの物を思いっきり引っ張っておきながら、苦悶の中にある愉悦的表情に、私は目が離せなかった。なんと、私はただの変態というだけでなく、どうやら嗜虐もあるという、ド変態のようだった。
そして、私の欲深さが彼女を欲してたまらなかった。しかし、私にはカチューシャ様がいる。カチューシャ様の犬である以上、裏切るというのは私のプライドが許さなかった。
そしてはたと気づいたのである。
何も私の物でなくてもよいのだ。
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