142: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/24(土) 04:15:54.06 ID:pCr1Cam0o
「ちゃんと覚えたか?」
「もう何回も確認したし、こうやって実際に見てるんだからさあ」
「ほむらが言うにはかなりえぐいやつ仕込んでるそうなんだ。絶対に巻き込まれるなよ」
「わ、わかってるよ」
赤と青の魔法少女が二人で魔女出現予定地点の近くに来ている。
ほむらが仕掛けたトラップの場所を一通り巡り、九十メートルほどもある電波塔の上に並んで座って街を見下ろした。風が強い。
「この景色ももう見られなくなるのかなあ?」
「ああ。明日にはめちゃくちゃになっちまう」
「あたし、この街の景色が大好きだったよ」
「そっか」
「見納めかあ」
「すぐ元通りになるって、きっと」
もうすぐ日が沈む。どちらからともなく手をのばしてつなぎ合った。
「ねえ杏子」
「ん」
「あんたが好きだよ」
「………初めて聞いた」
「えっ、そうだった?」
「そうだよ」
「ええ? うそでしょ? 自分では好き好き言ってる気がしてたけど……」
「えっちん時だけな!」
「……そうだっけ? 酷くない私?」
「そーでもない」
「そうなの?」
「うん。さやかがさやかなだけで十分だから」
「どういう意味?」
「言った通りの意味」
「ふーん」
「でもさやかのおかげですごい幸せ」
「そう来るかー」
「大好き」
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