178: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/10/02(日) 01:20:36.30 ID:SEKQbk/so
まどかの先に立って歩き出した。
「杏子」
何か言いかけたQBには構わず進む。
インフォメーションコーナーに大型ディスプレイが設置してあり、ニュース番組が流れていた。
(あれ?)
まどかは不審に思う。
「電波障害だかなんだかでテレビはまったくダメになってるってママが言ってたような……?」
アナウンサーが何か原稿を読んでいるが聞き取ろうと集中しても何を言っているのかさっぱりわからない。
「杏子ちゃん、どこに向かっているの?」
「まどか」
「杏子ちゃん?」
「あんまり驚かないで聞いてくれ。今見てる景色全部幻だから」
「魔法なの?」
「杏子の固有魔法だ。魔女戦にはあまり役に立ないが人間相手にはてき面に効くね。
さすがに見事なものだ」
「集団パニックなんか起きたらめんどうだからやったことだけど、
さっきの話だとこうやって安心させておけば襲われないんだろ」
「確率は低くなるね」
「おまえがいつも結界内をひょいひょい平気な顔で歩き回れる理由がようやくわかったぜ」
「じゃあこの杏子ちゃんも幻なの?」
「あたしは本物」
杏子は足を止めて低い声で言った。
「ここでいい。ああ、おまえんちのチビとおじさんもさ、ちゃんとおばさんのとこ帰ってきてるよ」
「ありがとう、心配してたんだ」
「ワルプルギスももうすぐ終わるから」
「うん!」
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