マミ「QBかく語りき」 QB「君らしいね」
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192: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/10/18(火) 01:19:21.44 ID:c9PlB8gso

スーパーセルの襲来から早一週間が過ぎた。

被害の大きかった場所では形ある物がことごとく破壊されて更地になった。大小様々な瓦礫が暴風に乗って巨大な渦の形に積み上がり障壁を作って復興の厄介な妨げとなった。

また最も酷くダメージを受けた地点は更地どころか爆心地さながらに広く深く抉れ、その惨状に人々は恐怖した。


「そこは実際に爆心地だよ」

「それがバレないわけないし、いろんなもん落ちてるし、どっかできっと大騒ぎしてるんだろうな」


破壊の度合いに比べて死傷者が少なかったのは徹底した避難勧告が功を奏したのと、丸一日は続くと予想されていたスーパーセルの勢力がなぜか唐突に消え失せた幸運による。

ただこの災害をきっかけに市内の行方不明者が異常な数に上っていることが明らかになった。

数か月前からスーパーセル当日までの間にざっと七十名以上もの人間が姿を消している。しかもそのほとんどが女子中高生だとわかって大騒ぎになっていた。


「全員きれいさっぱり魔女になっちゃったよ」


ほむらの家のソファーを占領して毛布にくるまった杏子が朝のニュース番組を観ながら所々でつぶやいている。


(そんでもうほとんどがグリーフシードになってる)


未討伐の魔女はワルプルギスの夜が出現したことによって魔女化した数体のみ。今丁度モニターには災害による行方不明者として十名程の顔と名前が映し出されてる。


(できるだけ手っ取り早く後片付けはしてやるから)


そんな残存魔女とワルプルギスの夜の置き土産である使い魔が街中で盛んに活動している。

住む場所を失った人や持病を悪化させた人、ケガを負った人たちが次々と自ら命を絶った。仮住まいの部屋に灯油を撒いて火を点け、無関係の住人を大勢巻き込む最悪の自殺も起こってしまった。

災害後の自殺者は増え続け、これについてもニュースで大きく取り上げられていた。


「使い魔のやつらはキリがないな。地道に潰していくしかないけどさあ」

「そうこうしてるうち時間切れで何体かは魔女になっちまいそーだよな? エサはたっぷりあるし」

「使い魔から昇格した魔女はたまにスカがあってガッカリすんだよね」


昨日も夕方から夜半まで奔走していた杏子だった。


「しかし困るな、じっくり魔女を探す暇がない」


言ってからふわあと大きなあくびをした。



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