217: ◆GXVkKXrpNcpr[saga sage]
2016/11/02(水) 17:58:00.69 ID:izpVRLdZo
「おや、うまくいかなかったのか」
中空から塵が集まってきてマミの形をとった。
「おかえり、マミ。だいぶ消耗してしまったようだね」
「かなり、手ごわいわよ」
マミは立っていられなかった。その場にへたり込んで目を瞑る。
「………寒い」
「それは錯覚だ。これは仮の身体だよ」
そう言いつつQBはマミの膝の上に乗り、それをマミが両腕で抱え込む。
魔法少女になったばかりの頃、不安や孤独を感じた時によくこうしてQBに触れていた。
「………温かい」
「それも錯覚だからね」
にべもないがマミは気にしない。
そこにある熱を確かに感じていて、それで充分だった。
「たぶん、だけど鹿目さんの気配を感じたわ」
「それはあり得るね。今の君と彼女の状態は似通っている部分がある」
「え?」
「まどかも以前、持っている素質の力で魔力を引き出したことがある。いや吹きこぼれたという方が正しいかもしれないね。
今の君と力の使い方が同じだ。呼応しているのかもしれない。それは個を超える力でもあるからね」
「ああ、あの……いろんな時間軸を夢で見ていたっていう……」
「少し眠るといい。多少は回復するはずだ」
「魂も眠るのね」
「眠るよ。おやすみ」
静かにゆっくりと黒い糸はマミとQBに降り積もっていく。
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