222: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/11/22(火) 18:09:27.24 ID:TcD/Xdsko
休み時間に入る度まどかの見た白昼夢について二人で話した。
以前行なったことを再現できるか、つまりまどかの夢を利用してマミの消えた“時空間の狭間”とやらに行くことは可能かどうかを探っている。昼休みには屋上に出て周りに気兼ねなく話し込んだ。
「あっ、居眠りしてたんじゃないからね? 突然始まったの。耳がきーんってなって」
「見た……というより見せられた?って感じがしたよ」
「うん。姿は違ったけどあれはマミさん、それは自信あるよ。
ちょっと気になったのは、全体的にしっかりしてないっていうか」
「え、と。なんて言えばいいのかな……起こっていることを見ているというより、誰かの夢を覗いているみたいな?
うん、それが近いかも」
まどかは言葉選びに苦心しながらほむらの質問に答えた。しかし更に「もう少し感じたことを言葉にしてみてほしい」と頼まれると困ってしまった。
「感じたことかぁ……そうだねぇ……」
隣り合って座り、膝の上にそれぞれ自分の弁当を広げている。二人ともまだほとんど手をつけていない。
「とにかくこれを済ませて、それからにしましょう」
ほむらはまどかにそう声をかけ「食べながら聞いて」と話し始めた。
「具体的なイメージが欲しいの」
「?」
「他の人のことはわからないけれど、私自身に関して言えば魔法を働かせるにあたってそれが必要なの」
まどかが口を小さくもぐもぐさせながらほむらを見た。
「感覚の話よ。魔力を使う時はそれができるから、できるの……疑問の余地はない。
手足を動かすのと同じで自然なこと。時間を操作するような、どれだけ異常なことであってもね」
異常なこと。
魔法少女は世の理の外にある力を振るう。願いにより人ではなくなりその理から外れ、存在する為になおも力を願って理を歪め続ける。
願いは希望として歪みは呪いとして差引はゼロになる。ソウルジェムはグリーフシードになる。そうやってバランスは保たれる。
(しかし巴マミは人に戻った)
(どうしても彼女から話を聞かなくてはならない)
(もしも……魔法少女が人に戻ることができるのなら……それは……歪みはどこに出るの?)
(収支を合わせるなら巴マミがずっとこのままでもまったく不思議ではない。むしろ当たり前に思える)
そう考える自分自身に少しうんざりする思いだ。
「うん、わかるよ。魔法はただ当たり前にできるだけ、私もそうだったと思うよ」
「そう。あなたも夢の中とはいえ経験してきたことだものね」
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