マミ「QBかく語りき」 QB「君らしいね」
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243: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/12/16(金) 02:57:33.30 ID:Tj9/jsnfo

(あの時は目の前に大けがをしたマミさんがいた)

(あの時は目の前に死んだように倒れたほむらがいた)


いきなり異世界に二人で移行した時のことだ。あれ以来一度もそういったことは起こらなかった。偶然の重なった結果だったのだろうと深く考えずにいた。

入り口が異常なほどの性的な絶頂体験だったということもあって、これまで二人の間で話題として触れられてこなかった。


「……あれを魔力でむりやり再現させればいい……のか?」


杏子は二人の間に落ちている手に視線を落としてちょっと力を込めた。深層まで伝えるテレパシーの応用で記憶の細部までをありありと相手に思い起こさせることは可能だ。


「そうだよ。あの時のことはよく覚えてる。もうひと押しあればいいと思ったの。
そこがあたしにはわかんないけど、杏子はベテラン魔法少女でしょ?」


杏子ももちろんよく覚えている。杏子は飛んだ。さやかは沈んだ。


((……死んだと思った……))


そこには僅かながら間違いなく死に近づいた恐怖があって、それすら強烈な刺激になった。今の今二人はそれを自覚した。


(あれに限りなく近づけば道がわかる)


杏子にはそう思えたし、魔法少女が可能だと考えるのであれば、それは成る。


「──なんでそんなこと思いついた?」


さやかの肩に頭を乗せながら杏子が呟いた。さやかも相手に体重を預けて頭をもたれさせた。


「杏子のことばっか考えてるからかな、なんてね〜あははは」

「…………」

「ちょっと待ってよ、ちゃんと突っ込んでよ」


ボケ甲斐がないよと笑いながら言った。



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