247: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/12/16(金) 07:20:34.07 ID:Tj9/jsnfo
「やれやれ」
QBはマミの隣に戻ってきた。
「君は暁美ほむらに何を期待していたんだい?」
「何って、そうね……ここへ来ることができそうなのが彼女だということ以外はあまり……ああ〜」
頭を抱えた。
「この子たちが“叶うなら元の時代に帰りたい”って気持ちを持っていることがわかって暁美さんのことをふっと連想しちゃったのよ」
「君たちはそういう生き物だからね」
「どういう?」
「感情に流される生き物だということだよ」
それから何かを思い出した様子で「そう言えば」と続けた。
「ある魔法少女が僕を見て、なんでそんなに空っぽなのかって聞いたんだ。彼女はエンパスでね」
「人の感情がわかる能力ね。魔女戦にはあまり役に立たなそう」
「役に立つどころか邪魔になっただろう」
「あなたたちから見れば、どこまでも無駄な能力なのでしょうね」
「かなり苦しんでいたようだ」
「お気の毒に」
「それでちょっと思いついたんだ。君たちは水の中に、僕らは陸の上に住んでいる。そんな喩えではどうかな」
「それくらい異なる存在だと言いたいの?」
「逆だよ。君たちは常に水の影響を受ける。潰されたり流されたり茹ったり凍りつくこともある。
僕らはそうではない。『僕らの周りには水がない』と訴えても君たちはそんな生活環境が想像できないから『まさか』と驚く。『水で満たされていない、空っぽじゃないか気味が悪い』ってね」
「それで?」
「しかしながら水も空気も物質であることに違いはない。密度が違うだけだ。
つまり、存在として僕らはそれ程かけ離れてはいないということなんだが」
「うーん、どうかしら」
「分かり易いと思ったんだけどな」
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