30: ◆3p/WQ9F.xY[saga]
2016/10/05(水) 03:43:33.79 ID:ETuJmEtG0
【連絡船 船内】
(勇詞に連れられて船の中へ。あらかじめ席は用意してあったようで、席の番号を確認した勇詞は私を窓際に座らせるとその隣に腰掛けた)
(結構大きな船だ。私以外にも転入生がいるのだろう。制服を着た人たちがちらほらと見えた)
都島勇詞
「ふぅ。もう昼すぎか」
都島勇詞
「史弦――でいいよな。史弦も大変だな。転入とはいえここまで電車とかバスだろ?」
月見里史弦
「まぁ……」
都島勇詞
「休日に大移動だ。けど島に行ってからは不自由ないと思うぜ。一通りの店はあるし、通販だって使おうと思えば使える。外にだってこの船で出られるし」
(島という単語からは想像がつかないがどれくらいのお店があるのだろうか。少し楽しみだ)
都島勇詞
「人だって生徒以外も普通にいるぜ。もうあそこの島が一つの国っていうか。少なくとも俺は休日に遠出はしないな」
都島勇詞
「――で、二年生がこの時期に転入となると例のスカウトか」
(例のスカウト。噂が違わないのなら多分私もそうなのだろう)
都島勇詞
「海之島(うみのしま)学園。孤島の進学校。謎が多い名門だよな。母校ながら」
都島勇詞
「あちこちで不定期に生徒をスカウトして転入までさせちまう――とんでもないっつーか。入学前は都市伝説みたいに思ってたぜ」
(気持ちはよく分かる。私も一ヶ月前ほどはそう思っていた)
(けれど転入の誘いの手紙が送られてきたあの日、私の学園を見る目は変わった)
都島勇詞
「それで転入の条件が凄まじい好条件だから怪しさ満点。でも今まで転入を断ったやつなんてそうはいないらしいな」
都島勇詞
「卒業者は有名人が多いし、評判も悪くない。そこに通ってたってだけでステータスになるからな」
都島勇詞
「何故か極端に学校の情報が少ないけど」
(……確かに。ネットで調べても具体的な情報は全然だ)
(それでも親が即決してしまうほど条件はいいし評判も悪くない)
(現にこうして生徒もいるのだ。詐欺ということもないだろう)
47Res/31.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20