34: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/10/07(金) 21:02:39.98 ID:mFpjnES+0
ずっと前、彼女の担当になった頃に役に立つこともあるかも、と教え合っていたのだったか。
寝室のドアを見てみても沈黙しているだけ。
……。
とりあえず通話ボタンをクリックすることにした。
あい『…やぁ、Pくん』
通話ウィンドウにさっきまで目の前にいたあいさんの上半身が映っている。
その背景は当然俺の寝室だった。
ベッド脇のコンソール上に自前のノートパソコンを置き、スツールに座って操作しているのだろう。
P「え? あいさん? 一体どうしたんですか?」
ドア一枚を隔てたスカイプなど聞いたことがないしする意味もない。
椅子を立って寝室に向かおうとしたが…。
あい『ああ、そのまま居てほしい。なぁに…たまにはこんな趣向も面白いかと思ってね』
あい『ん……。そうだ。調べもの。調べものは片付いたのかな?』
P「…え、えぇ。ちょうど終わったところです」
あい『そうか…ぁ…お、お疲れ様…』
P「…? いえいえどうも…」
なぜだろう…?
あいさんがいつもより色っぽく見える…?
テレビ電話というのが新鮮だからだろうか?
あい『ん…ふ…そういえば…も、もうすぐ半年…だね』
半年、その一言だけでもなんのことか十分にわかる。
あいさんと恋人になってからそろそろ半年なのだ。
P「…そうですね。あっという間でした…」
あい『提案だ、が…っ…そ、その日にささやかな…んっ…お祝いでもどうかな…?』
P「……ゴクッ」
あい『P…くん…?』
P「え? あ、あぁ、いいですね…やりましょう」
妙に艶めかしい彼女につい見とれてしまった。
よく見れば風呂から出てもう数十分経っているというのに、いまだに頬に赤みがあるようだ。
それに、言葉が微妙に聞き取りにくいのは通信速度の関係かと思っていたが…これは彼女の呼吸が乱れている、のか…?
P「あの…何か…さっきまで筋トレでもしてたんですか?」
あい『ぁ…さ、流石に…ぅくっ…鋭いな…ぁぁっ…』
あい『そ、そうなんだ…。ちょっとした運動を…いっ…今も…っ!し、しっ…して…っ!!』
どうやら今も筋トレの最中らしく、息を切らしながら軽く前かがみになると、前髪がハラハラと乱れ彼女の額と瞳を隠してしまった。
その肩は小刻みに震えている。
たいていのレッスンを涼しげにこなしてしまう彼女がこれほど辛そうなのだ、かなりハードな下半身の筋トレをしているらしい。
足首につけた重りを膝の折り曲げで上下しているのだろうか…?
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