24:kaitaisagyou[saga]
2016/10/23(日) 22:13:06.47 ID:NzCytEZ00
長い間、誰も座らなかった椅子がある
来客者を寝かせておくベッドもある
室内にあるどれもこれもが久しく客が訪れる事を待ちわびただろう
「散らかっていてすいませんね」
店主は自分の後をついてくる少女にそう告げた
彼女が告げるとほぼ同時にぱきっ、と何かをにこは踏みつけた
にこ「あ…ご、ごめんなさい」
曲がり角を曲がってすぐにした音、靴底の裏と床を見れば
粉々になった硝子の破片のようなモノ
何か、まではわからない
だが、何かを踏みつぶしてしまった事を謝罪する
「良いんですよ、散らかしてた私が悪いんですから」
店主はそう言って再び前を向き、歩み始める
踏みつけた何かは…容器だった
小さな容器で、それにはもう剥がされてしまっているけれど
こんなラベルがついてた
『精神安定剤』『抗鬱剤』…etc
「さ、そこのベッドに横になっていてくださいな」
カチャカチャと商売道具を扱う音が聴こえる
にこは指示されたとおり横になり、目を瞑る…
深呼吸してリラックス…
「本当に久しぶりのお客さんですよ…もう本当に長い事誰も来なくて」
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