提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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145:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/21(金) 03:56:37.19 ID:Rwl49TBi0
加賀(帯に扇子をさして、鏡を見る。そこにいたのは確かに私だった。かつて海で戦っていたころ、あの頃の幻影が見えた)
加賀(だからこそ目立つ違和感、暗い茶色に染まった髪。今すぐ黒に染めたくなった)
加賀(そこでふと気がつく。一つ大きな漆の千両箱があった。何が入っているのだろう?)
加賀「……!!」パカッ
加賀(中に入っていたのは札束、おそらく二百万はくだらないだろう。それに加えて一枚の手紙が入っていた)
[まずはご無礼をお許しください。ただその価値のみを目的として私の作品を求める輩が多く、私の誇りに賭けてその様な人間に作品を渡すわけにはいかないのです。
しかしあなたは違いました。他のそういった類の人間が諦めるような高値を提示した私に対して、貴方様は何も言わずただその金額を払っていきました。
私は自らの浅はかさに顔から火が出んばかりでした。貴方様のような方に私の作品を選んでいただけたことは無上の喜びです。
ここに多くいただいた分のご料金を返金致します。
貴方様の最愛の奥様へとのことでしたので、ふさわしい作品になればと微力を尽くさせていただきました。
キャンセルされた紋入れの方も、必要とあればいつでも入れさせていただきます。
また和服が入用でしたら、どうぞご連絡下さい。]
加賀「……」ジワァ
加賀(頭の中が真っ白になった。最愛の奥様……最愛の…… 涙が溢れ、嗚咽が漏れそうになる。駄目だ、泣いてはいけない)
加賀(何とかして今すぐこの髪を染めたくなる。けど無理…… はっと気がつき、財布からこのところつけていなかった結婚指輪を出す)
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