提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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151:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/21(金) 04:13:10.98 ID:Rwl49TBi0
提督「たぶん俺よりはマシさ」
加賀「……」
提督「そうだ、忘れていた。これを君にあげよう」
加賀「!!」
加賀(そう言って、提督は左手薬指の結婚指輪を引き抜き手渡ししてきた。指にくっきりと残る指輪の跡。私の指輪をしていたのか分からない指と比べて、また泣きたくなった」
提督「売ればいい値段になる。役立ててくれ」
加賀「……売れるわけ、ないでしょう」
提督「そうかな?いいものなのだが」
加賀「分かってないわ」
提督「……そっちの意味かい?なら、私にとっては聞くまでもないのだが」
加賀「っ」
提督「では、お別れの時だ、加賀。良い人生を。どうか元気で」
加賀「まって!最後に……抱きしめて、くれませんか?」
提督「悪いが……それは無理だ。君の愛する人に頼んでくれ」
加賀「だから頼んだの」
提督「ははっ、いいジョークだ。かなり笑えたよ。……さようなら。ずっと愛していたよ」
加賀「……」ストン
加賀(寂しく笑ったあの人の横顔が脳裏に刻まれる。足に力が入らずに座り込んでしまった。待ってという声さえだせない)
加賀(もう何も考えたくない。ただ一つ言えるのは私の愚かさのせいで本当に大切なものをすべて失ってしまったということだった)
加賀(掌の、あの人の指輪に残るあの人の温もり。私はそれを握りしめる。堪えられなくなった涙と嗚咽、悲しみと絶望に押しつぶされた)
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