提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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817:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 03:39:53.78 ID:4SsAf5Qs0
プリンツ(ビスマルクや、あの男のような、敵……?私が、アトミラールを苦しめている……?)

提督『だ、駄目だプリンツ……!!』

提督『くっ……俺には、ビスマルクが……』

プリンツ(アトミラールの言葉が思い出される。あそこまでして、まだああ言えるのならそれは……)

プリンツ(それは本当にビスマルクを愛していたということ……いや、私も分かっていた)

プリンツ(アトミラールがビスマルクのことを好きなことぐらい、分かっていた。でも……)

プリンツ(あいつが相応しくないから、だから相応しい私が。そう思っていた……)

プリンツ(けど、私が好きな人を、少なくとも自分の中では正当化して手に入れるチャンスだと考えなかったか?)

プリンツ(その考えが少しもなかったか?……否定、しきれない。だとすれば、私はあの男と同じことをしている)

プリンツ(愛する二人を引き裂いてまで、自分の片思いの相手を寝取ろうとしている……吐き気が込み上げてきた)

プリンツ「……っ!!」ダッ

瑞鶴「プリンツ!!……」

プリンツ(近くのトイレに駆け込む。胃の中の物を全部出してしまったと思うほど吐いた)

プリンツ(涙が止まらない。口を濯いで、なんとか部屋に戻る。そのままベッドにもぐりこんだ)

プリンツ(ひとしきり泣いて、それで少しは落ち着くことができた。考えたくないけど、考えなくちゃいけない)

プリンツ(あの時の瑞鶴さんの目には、大切な人を守るという信念が宿っていた。私も同じ気持ちだから、分かる)

プリンツ(瑞鶴さんがあの時の私なら、さしずめ私はあの男といったところか……随分な立場の変わりように自嘲する)

プリンツ(なら……私は消えなくちゃならない。私は、アトミラールの幸せを壊してしまったのだから)

プリンツ(愛する妻とやり直そうとしているアトミラールを、自分に都合のいい解釈をした私が台無しにしてしまったのだから)

プリンツ(私は最低の屑女だ。けど、この気持ちは……アトミラールを愛する気持ちは本物だ)

プリンツ(あの人の幸せを心から願っている。だから……だから、私は……)

プリンツ「……」ポロポロポロ

プリンツ(……けど、最後にお見舞いくらいしたい。それぐらい、いいよね)


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