琴葉葵「これからお姉ちゃんの実況を始めようと思います」
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6: ◆TMqjX8zVzA[saga]
2016/10/22(土) 04:35:53.16 ID:JXK1QtcW0
「なぁ、葵ほんまに、なんでこんなことせなあかんの……おかしいやん、なぁ……」

この異常な状況、後ろでもう一人の茜が葵の名前を呼び続けているにも関わらずにやにやとモニターを撫でる葵。
ゲームを実況していてよく「察しが悪い」だとか「覚えが悪い」だとかバカにされる茜だったが、薄々とだが葵がこの状況の原因に関わっているのではないかと思い始めていた。

「お姉ちゃん、私はね、”やれ”って、言ってるんだよ。なんでとかどうしてとか必要ないの。今はただ、このゲームをプレイすればいいの」

『葵! 葵!! 出してや葵!! 葵!!!』

葵が話している間も絶え間なくガラスを叩きながら叫んでいたのが、流石に気になったのだろうか。
すっと振り向いた葵は机の上に置かれていたコントローラーを握った。

「必死なお姉ちゃんもかわいいけど、今は邪魔だから。デモンストレーションしてあげるね」 

葵はそう言うと、右手の親指でコントローラーのボタンを押した。
「GAMESTART」の文字が一瞬点滅したかと思うと画面が切り替わる。
変わらず白い背景のままだったが、文字ではなく黒い棒人間が左下に現れた。
たぶんこれが操作するキャラクターなのだろう。パッと見た印象だがこういうゲームは見たことがある。
横スクロールアクションゲームだ。
基本的にはゴールを目指してジャンプをして障害物だったり穴を飛び越えたりするゲームだ。

しかしまぁ、タイトルだけでなくゲームの中身もずいぶんと手抜きだなぁと思った瞬間のことだった。
棒人間が今いる足元が一瞬で白くなって穴となった。棒人間の足場がなくなれば当然そのまま落下するしかない。
落下した先にはこれ見よがしに当たれば死ぬと言わんばかりのトゲ。誰も操作しない棒人間はトゲに当たると同時にパァンという破裂音と共に消えてなくなった。

そのとき、ビシャという音が聞こえた。それはモニターから聞こえたものではなかった。
音のした方向が気になって目線を向けてみる。


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