向井拓海「ポリネシア…なんて?」
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2: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/10/31(月) 01:33:51.86 ID:VsYSaNKD0


鼻先をうなじに突っ込んで何が愉しいのか、ひたすらに荒い呼吸を繰り返しやがるコイツにはもう諦めさえ感じている。
熱い鼻息がアタシの首筋に吹きかかってもお構いなしらしい。


「あぁもう! 包丁使ってんだから、ちっとは大人しくしてろよっ」


無駄と知りながら、アタシの背中にぴったりと貼りついているヘンタイを𠮟りつけてみたが、やっぱり意味はなかった。
それどころか息はさらに熱くなるわ、アタシを抱く腕の力は増すわで、やらないほうがマシだったかもしれない。


「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜あぁぁ〜…拓海…拓海…」

「んっ……」


せっかく晩メシを料理してやってるっていうのに、うわ言みたいにアタシの名前を呼びながら変なトコロにトリップしやがって…。

慣れない状況でどうにか下ごしらえを終えた食材を順番にボウルに放り込んで生地と混ぜ合わせた。
熱したフライパンに油を引き、薄い豚肉を数枚並べる。
じゅわじゅわと小気味いい音を鳴らしながら、ほどほどに火が通ったところで肉を裏返していく。
香ばしい匂いが鼻をくすぐって気を良くしたのも束の間、豚肉の脂が思ったよりも滲み出していたらしく、パチンと小さく爆ぜて油が飛んだ。
その油の飛んだ先は太ももだった。
今日に限っては運悪く。


「熱っ!? ったくよぉ! こんな格好で料理するもんじゃねーな!」 


普通ならエプロンかズボンかスカートが防いでくれて、むしろ油が飛んだことさえ気づかないんだろうが、今はそのどれも無い。


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