8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/04(金) 22:09:04.68 ID:EIJhNKL6O
「コピー機の使い方は分かる? ちょっと古いんだけど」
「大丈夫です。同じようなタイプのを使ったことがあります」
まず、雑務で扱う機器の使い方を確認。
前職も事務系だったらしいので、特に手間はかからなかった。
後は、掃除の仕方や休憩室の使い方など、単純なことを伝えた。
雑務に関するローテーション表に都築さんの名前を書き足す。
ちょうど、私の真下。
「終わったらここにサインしてね。これは、明日からでいいよ。お昼からは、在庫整理と顧客のカルテが溜まってきてるから、その仕分けかな」
「はい」
話してみると、彼女は容姿に違わず落ち着いていた。
嫌味の無い物腰と柔和な表情は、受付嬢に推薦したくなる程だ。
「お昼持ってきてる? どこか食べに行く?」
「お弁当、持ってきました」
「私も、持ってきたから休憩室行く?」
彼女はこくんと頷いた。
「行きます」
「そう言えば、一人暮らしだったんだよね。もう長いの?」
「そうですね、学生の頃からですので10年以上になります」
「ずっと、同じ所に住んでるの?」
「ええ」
「すごーい」
「そんなことないですよ」
「私、実家だから、そうやって自立できてる人尊敬するなあ」
「ありがとうございます。周りの方の支えがあってですから……そんなにちゃんとは」
遠慮がちに彼女は言った。
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