46: ◆Freege5emM[saga]
2016/11/06(日) 23:21:35.24 ID:M+Cz0DUCo
『前に……確か、オーディションか、採用後の顔合わせのときだったと思うんだが、
未央はアイドルになって、友達をたくさん増やして、大きなことをしてみたいって言ってたよな』
『なんだいプロデューサー君、私たち昔語りをするにはまだ早いんじゃないの?
今は勢いに任せて脇目も振らずアイドルの星へ向かって走り抜け――なんて時期かと思ってたよ』
『何だ、もしかして忘れたのか? 別に、それならいいんだが』
『……言ったよ、確かに。プロデューサー、覚えてたんだ』
『大きなことって、具体的に何か……ってのは』
『アイドルになってから考える、って言ったっけ。それが、どうしたの?』
『そろそろ、未央も仕事を取捨選択しなきゃならん時期になるか、と思ってな。
未央に少しでもやりたいことが見えているなら、聞きたかったんだが』
『うーん……そうだね。なんだろう、ね。私の、やりたいこと』
『そうだな。未央のやりたいことだ』
『まぁ、正直まだ考えなくてもいいかなーって。ごめんね、こんな答えで……。
あーちゃんとか茜ちんとか……あぁ、もちろんプロデューサーとも、
アイドルやってみんなを笑顔にするの――そう、今が楽しいしっ』
『楽しければ……楽しめれば、やっていけるものなのか。ふぅん』
『もう、プロデューサーったら自分から聞いといて何さその反応ー!?』
アイドルとして注目を浴びるのが楽しいばかりでない、と既に未央は知っているはずだった。
だからこそプロデューサーは、未央の言動にかすかな引っ掛かりを覚えた。
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