本田未央「絶対に許さない」
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52: ◆Freege5emM[saga]
2016/11/06(日) 23:31:30.53 ID:M+Cz0DUCo



「――なんてね! いや、プロデューサーには無理な話か!」

未央は、プロデューサーが口を開いた瞬間、はたき落とすように声をかぶせた。



「私は分かってるもん。言ったでしょう?
 『アイドルと二人っきりにしたらナニをするかわからない』って。
 プロデューサーは、スキあらばアイドルに手を出しちゃうスケベだよね。

 私はそのスケベ心に漬け込んで、既成事実作って、それをあーちゃんの前でチラつかせて、
 プロデューサーを脅しつけて、このシンデレラルームに引っ張り込んだの。
 わーお、未央ちゃん悪女悪女っ」

プロデューサーは、未央の芝居がかった長広舌を聞いて心中に感慨が湧いた。
『男が怖い』と言った未央が、今、男の性欲を利用してプロデューサーをまんまと釣り上げた。



「さて……話が脱線しちゃったから、元に戻さなきゃ。
 未央ちゃんは考えました――プロデューサーがあーちゃんや茜ちんに手を出しちゃっても――
 ポジティブパッションの危機だよ! そんな時、私が許してあげられるにはどうすればいいか」
「俺があの二人に手を出すことは、お前の中で確定事項なのな」

プロデューサーは釈然としなかったが、未央と今まで『アイドル活動のために』
という理屈で体を重ねてきた経緯は動かし難く、反論を諦めた。



「ねぇプロデューサー。
 アイドル活動のためとかもっともらしい理屈は抜きで、しようよ。
 恋人同士みたいに、したいからする、って感じで」
「……恋人、か」

プロデューサーがつぶやくと、未央は黙って窓の外を指差した。
下に広がる夢の国は、相変わらず蟻のような群衆が散らばっている。

「私はアイドルだから、あっちの人たちみたいに、普通の恋人みたく遊びまわるってできないでしょ。
 だから、今だけでも代わりに……私は、したい。プロデューサーは……?」



プロデューサーも、窓の外に視線を投げ出した。
しかし考えたのは未央のことだった。

(未央め、味を占めやがったな)

黙ったままのプロデューサーに、
未央はダメ押しとばかりに両腕を回して抱きつく。

(最初と同じ。ムチャな理屈でも一度丸め込めばどうにかなる、って魂胆)

プロデューサーの胸元まで、
未央は顔をすり寄せてささやく。

「プロデューサー……」

(ここで首を縦に振ったら、次はどうなることやら)

「好き、だよ」



(次は、本当にどうなるのか)





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