51: ◆Freege5emM[saga]
2016/11/06(日) 23:30:43.40 ID:M+Cz0DUCo
「プロデューサーは私に、『アイドルになって友達をたくさん増やして、それで何をしたい?』
って聞いたよね。あの時、私はドキッとしちゃったんだ」
未央はベッドから下りて、窓辺のプロデューサーに一歩一歩近づく。
「私、ちっちゃい頃から色んな人と仲良くしたいと思ってた。
そうして、大きなコトをしてみたかった。
だからアイドルになろうと思った。
おかげさまで、プロデューサーや、あーちゃんや茜ちんと出会えた。
あんな広い会場にたくさんのお客さん集めて、ライブでとっても盛り上がれた。
アイドルになってみんなと出会えなきゃ、こんな偉業は成し遂げられなかったよ」
「……未央なら、まだまだでっかいことをやってのけられるさ」
手を伸ばせば、互いの肌に触れられる距離。
未央はプロデューサーをまっすぐ見つめながら、
プロデューサーの言葉には反応らしい反応を示さなかった。
シンデレラルームは、かつて二人が体を重ねた地味な部屋より、倍以上も広い。
さらに殺風景だったあの部屋と違って、しつこいほどの装飾に溢れている。
しかし未央の存在感は――眩しさは、あの時以上の強さでプロデューサーを釘付けにした。
「でも……そうやって関わる人を増やしてどんどん大きなことをやろう!
ってアイドル街道を驀進してて……どこか、満たされない私がいたんだ。
プロデューサーの質問は、私のそんな部分を突いたんじゃないかと思って……
プロデューサーったら、
『最近はあまりお話できてないのに、私をしっかり見てくれてるんじゃん!』
なーんて思ったり……えへへっ」
「案外、適当に言ったのがたまたま的中しただけかも知れんぞ」
「ふふっ、そうかな――そうかもね。確か、ちょうどそのあたりだもん。
プロデューサーが、あーちゃんとや茜ちんと、二人きりで合う時間を作り始めたの。
私のことは放りっぱなしなのに、さ」
プロデューサーは、自分の搦め手からのアプローチが裏目に出た、とようやく認識した。
「プロデューサーは、私がアイドル活動をしっかりやるためって名目で、私とえっちなことしてたよね。
だから、同じように、あーちゃんと茜ちんにもえっちなことするんじゃないかって」
「未央以外にはしてないっての。証拠は無いが」
「あの時……カフェで会ったときだって、
本当に偶然プロデューサーとあーちゃんが並んで歩いてるところに出くわしちゃってさ。
気が気じゃなかった私は、つい後をつけちゃった。未央ちゃんったら健気でしょう?」
「健気っていうのか、それ」
「えへへっ、やっぱり違うか!」
未央は手を延ばして、プロデューサーの肩に触れた。
「仮にさ……仮にだよ。
プロデューサーが、他のアイドルの子と二人っきりで会うのが許せない、
って言ったら、重すぎて引いちゃうかな?」
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