モバP「大人ならば誰でも」
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5:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 02:20:45.54 ID:/QnXmBJo0



「かはっ、あうあっ、ああっ、あっ、あああ…………っ!!!」

 堪えようとして、抑えきれなかった絶頂の余波が喉から振り絞られました。

 事務所で二人きりの、深夜のお茶会。

 窓の外は遠い世界――畢竟、どちらともなく、求め合うに至りました。

 私はソファの上で仰け反り――数秒して、くたりと、背中が座面に落ちました。

雪乃(あ、ああ……まだ、ビクビク、痙攣してる……っ)

「……おっと、気をつけてな。テーブルの上、カップも瓶も、お湯もそのままなんだから」

 甘い囁きでいくらか我に返り、わななく手足を、どうにか落ち着かせようとします。

雪乃「ふはっ、はぁ、はぁ、はー、は……ぁ」

 涙の滲んだ目が、徐々に焦点を合わせて、あなたの顔と繋がります。

 爛々と光る目は、獰猛に剥いた犬歯は、普段の優しいソレとはかけ離れた様子。
 
 でも私は、歓喜の怖気を奔らせます。

 男女の機微すら知らなかった私が、初めて添い遂げたいと思った殿方。

 幾重もの理性と深謀遠慮に満ちたその方が、今、本能のままに、私を求めてくださっている。

 お部屋まで、寝所まで我慢することができずに、私を求めている。

 アイドルとして、あなたに仕立て上げられた私の『女』が、今、あなたへ自家中毒のように作用して、私を貪ってくださっている。

 嬉しくて仕方ありませんでした。

「雪乃……」

 その昏い歓喜のさなかに、接吻が降りました。私は、蕩けた舌をせいいっぱい広げて、あなたに仕えます。

雪乃「あむっ、ふちゅっ、ありゅっん、んっん、んちゅっんっんっん……っ」

 鼻腔を満たす濃密なブランデーの香りは、紅茶の香り付けというお題目から逸脱して、故意の媚薬と成り果てたものでした。

 神経が、ふやかされて、蝕まれてゆきます。

雪乃「あふっ、ふふあっ、あっ、ああっ、んあっ、あっ、あああ……ぁ」 

 二人分の重みが、ソファへ圧し掛かりました。

 来客用のソレは、横たわるにはやや硬い。

雪乃「ふー、ふー、ふー、ふ……ぅ」

 ですから私は、右と左の乳房を押し開きました。


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