8: ◆agif0ROmyg[saga]
2016/11/15(火) 22:29:53.25 ID:voe9Y0vu0
そして、二人でホテルを出た後。
結局お風呂を出た後も何回もエッチしてしまい、さすがに疲れましたが、それでもプロデューサーさんは何とか平静を保とうとしていました。
車で女子寮の近くまで送ってもらい、そろそろお別れの時間。
さよならを言って、また独りの時間を迎えねばなりません。
……そういえば、明日の私は、何も予定が入ってないんですよね。
もちろん、プロデューサーさんはおしごと、ですよね?
私以外にもアイドルを手掛けているのですから、まあ当然でしょう。
じゃあ、明日は。
そこまで言いかけて、私は口ごもりました。
いい加減そろそろ、プロデューサーさんに頼らず生きていけるようになった方がいいんじゃないかな。
休みの日をどうやって過ごすかくらい、自分で何とかしないといけない、はずです。
そう、前々から思ってはいたのですが。
こちらを見つめる彼の、その慈しむような視線を浴びると、自分の中の克己心は簡単に潰えてしまいます。
やっぱり私はダメです。どうしたって彼に甘えてしまいます。
でも、いいですよね。
プロデューサーさんだって、こんな私のこと嫌いじゃありません、よね。
だからこんなに良くしてくれるし、いつも激しくエッチしてくれるんですよね。
こうして私がダメになって、一人じゃなんにもできないままなのも、むしろ嬉しいんじゃないでしょうか。
なら、もう、いいでしょう。
私はプロデューサーさんの方を向き直り、言い直しました。
じゃあ明日、夕方。
事務所へ伺いますね。お菓子か何か持っていきます。
それで、その後は、また、ニ人で……
プロデューサーさんはまた少し後ろめたそうな表情を浮かべましたが、それでも私を拒絶することはありませんでした。
ああ、やっぱり、この人は私のことを大切にしてくれる。
傷つかないよう寂しくないよう、大事に大事にしてもらって、私はもうこの人なしでは生きていけないくらい弱くなってしまいました。
ずっと強くなりたいと思っていた私ですが、でも、今はこんな弱さも心地いい。
一人で強くあるより、ニ人で弱いままでいたほうが、きっと幸せです。
むしろ、もっと弱くされたい、彼に溺れてダメになっていきたいと、そんな幸せな気分でいっぱいでした。
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