173:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/16(金) 00:08:32.62 ID:8LkUaL5W0
鈴木さんが、お見舞いに来てくれた。
鈴木「お疲れ。具合はどうだ?」
僕「お疲れ様です。無理した結果、このざまです。」
鈴木「元気そうで良かったよ。無理しすぎたな。」
僕「・・・はい。」
鈴木「お前の案件、ちゃんと整理されてたから、俺たちで手分けして、簡単な奴はやっておいた。」
僕「助かります。ありがとうございます。」
鈴木「やってて思ったけどさ・・・」
僕「はい。」
鈴木「お前、やらなくていい仕事が多いな。」
僕「・・・そうでしょうか。」
鈴木「ああ。多い。他の部署のやる仕事を、お前がやってる。なんでお前が原価計算してるんだ?生産管理の仕事だろう。」
僕「・・・はい。しかし、自分でやった方が正確に出せる気がして・・」
鈴木「なんでお前が部品発注先を決定してるんだ?それは購買の仕事だろ。」
僕「・・・そうですが、購買の方で手間をかけるまでもないかなと・・・」
鈴木「違うよ。お前は、他の部署の仕事を横取りしてるんだよ。個人事業ならまだしも、お前は会社の社員だ。与えられた仕事をしなくちゃダメだろう。」
僕「・・・はい。」
鈴木「お前は賢い。キレる。だから、きっと、お前がやった方が早いだろう。そして正確なんだろう。でもそれは違う。結果、お前は仕事を抱えパンクした。」
僕「言い返せません。」
鈴木「俺はお前に沢村の代わりを望んでない。ありゃ無理だ。お前はお前の良さがある。それを伸ばさないと。」
僕「・・・はい。」
鈴木「これだけは言える。沢村ができて、お前が出来ないこと。それは、「人に頼る」ということだ」
僕「頼る。ですか。」
鈴木「沢村は、人を使うのが上手かった。だからあいつは自分の好きなことだけが出来た。お前はそれが出来ない。なぜなら、一番年下だから誰にも指示できない。経験が少ない。そして、自分ですべてを背負おうという意志が強すぎる。」
そうかもしれない。
実際、沢村さんは自分の好きなこと以外、僕に任せるかアウトソースに出したりしていた。
入社したての頃、沢村さんの提案書には裏付けの資料がないと思っていたが、それは資料を用意する時間を省いていたんだ。
僕「その通りですね。これから、もっと人に頼ろうと思います・・」
鈴木さんが帰ったあと、考えていた。
どうやったら、仕事がこなせるか。
どうやったら、仕事が進むか。
そして、どうやったら、他人を自分の味方にできるのか。
どうやって手を抜くか。
年末は、病院で過ごした。検査の結果、異状はなかった。
年始は、帰省も遊びもせず、マンションの部屋で自問自答していた。
こうして、1月を迎えた。
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