彼女達との思い出
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336:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/13(金) 14:55:13.05 ID:oJFYbA1J0
彼女と出会って8年。
キスをしてしまった。

しほ「あのね。」
僕「ん?」

しほ「ここに来る前に、その、彼と別れて来たんだ。」
僕「なぜ別れたの?」

聞いても意味がない。理由など、分かっている。

しほ「・・・彼、私のことを好きって言ってくれる。結婚したいって言ってくれる。でも、何か違うっていつも思ってた。」
僕「・・・彼に不満でも?」

しほ「彼、収入は低いし、子供っぽいし、すぐ怒る。竜也君と大違い。」
僕「そういうもんかねぇ。」
しほ「分かってるよ。竜也君が、私のことを女性としてみてないことくらい。昔から知ってる。」
僕「んー、うん。まあ、そうなんだろうね。」
しほ「それでも、やっぱり、私は、昔から、あなたのことが好き。」

マリッジブルーかな?
いざ、結婚が具体的になると、急に不安に駆られる子は多い。
女性は、ひとつの恋に、すべてを放り出して突き進むことがある。
そこにつけこむ男もいる。

僕「驚いたな。そんな風に思ってたなんて。」
しほ「鈍すぎるんだよ・・好きじゃなかったら、部屋に泊まりに行くなんてこと絶対ないよ?好きじゃない人のために、わざわざ何回も呼び出されたりしないよ?」
僕「まあ、そうなんだろうけれど。んー、実感がわかない。」

しほ「竜也君は、私のこと、どう思ってる?どんな印象?」

どんな印象か。
難しい質問だった。
たしかに、悪い気はしない。好意を寄せてくれる人がいるっていうのは、生きる上での活力になる。
でも。。んー、結婚したいって言ってくれる人がいて、そこまで愛されている彼氏がいるのに、それを放ってノコノコ県外までやってくる子のことを好きかと言われると、それはない。

僕「答えは難しいんだけど、当然、僕だって、嫌いな子のために時間を割いたりはしないよ?僕にとって、しほはとてもまぶしい存在だったんだ。」
しほ「え?そうなの?」
僕「数字に生きてきた僕が、感性に生きてるしほと出会ってから、刺激を受けることは多かった。」
しほ「・・・うん」
僕「もちろん、しほのことは好きだよ。大切にしたい。でも、きっと、しほのいう『好き』と、僕のいう『好き』は違うと思う」

彼女は、ぎゅっと、しがみついてきた。
僕は、それを、受け止めることしかできない。

しほ「・・・それでも、抱きしめては、くれるんだ。」
僕「それはまあ、男ですから・・・w」
しほ「えへへ・・あったかい。」
僕「いい匂い。・・・あ、ダメなヤツだこれ。自制が効くうちに、離れて」
しほ「無理。ヤダ。あったかいもの。イヤなら拒絶してよ。」

こういう時、女性はズルい。

女性特有の、あたたかな感触・弾力。
ふわりと香る、柔らかな匂い。

僕「良くないよ、そういうの。情に流されても、たとえ今日、僕が誘惑に負けても、やっぱり僕の気持ちが変わることってないと思うんだ。大切にしてくれる子がいるんでしょ?裏切ることなんてないよ。」
しほ「なら、拒絶して。できないんでしょ?竜也君は、そういう人だもの。」
僕「ズルいな、しほ。女はずるいよ。」
しほ「今日くらい・・・甘えさせてよ。今日くらい・・・」

彼女が止まることは、ないようだ。
スルスルっと、服が擦れる音がして、彼女の上着が床に落ちる。僕は、せめてもの優しさで、明かりを落とした。
かすかなBGMだけが、聞こえる。

僕「せめて、シャワーだけでも浴びようよ。」
しほ「あ、逃げるんだ。」
僕「そうは言ってないだろう。・・・はぁ・・・」

本当にいいんだろうか。
悩んでいる間にも、彼女は一つ一つ、服を脱いでいく。
寒い季節だ。彼女の腕に触れると、寒いのか、少し鳥肌が立っている。

僕は、優しく抱きしめ、ベッドに横たえ、毛布をかけた。
僕は上着だね脱ぎ、その中に入った。

戸惑ったが、結局、彼女の誘惑と決意に、動かされた。




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