【結城友奈は】 樹「失って得た掛け替えのない一日」 【勇者である】
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/12/08(木) 00:07:40.61 ID:oJP2LInOo

「びっくりさせないでくださいっ」

「わっしーがいっつんを虐めてる〜」

「なっ」

「現行犯逮捕だ〜」

園子さんが東郷先輩にぎゅっと抱き着くと

東郷先輩は「離れてそのっち!」と、まんざらでもなさそうに、声を上げて

「何やってんのよ……あんたら」

それを夏凜さんが呆れたように見つめる

それを間近で見る私とお姉ちゃんは

互いに顔を見合わせて、声を上げずに笑い合う

きっと、寂しかったのも、切なかったのも私だけじゃなかったんだと思う

お姉ちゃんも、同じような気持ちを抱いていて

きっと、今私がそれを拭われたように、お姉ちゃんも

勇者部のみんなに、救われたんだと思う

「賑やかだね、お姉ちゃん」

「ほんと、ほんとにね」

私の言葉にお姉ちゃんは感慨深そうな声を漏らして

小さくくすっと笑うと優しい目を、私に向けて

「……おめでと。それと、ありがとね。樹」

お姉ちゃんは私の誕生日を、祝ってくれた

失ってしまったものがある。無くなってしまったものがある

でも、だからこそ得られたものがたくさんあって

だから、そう

今日は今までの私にとって【失って得た、掛け替えのない一日】で

そして、さらにさらに新しくなっていくための――大切な一歩だ


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