40: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/01/08(日) 15:51:23.86 ID:H2tvaitRO
好奇の目で見られているのも分かったので、ちあきさんがこちらを振り向いたと同時にいそいそと玄関へ向かった。
「ちょっと、置いていかないでよ」
「早く、帰らせて……」
「待ってって」
引き止めようとして、ちあきさんが私のブレザーのすそを掴む。
この人は。
全く理解していないみたいだ。
むしろ、わざとやってるんじゃないの。
「教室、見ていきたい」
「ひろ君の?」
「そう」
嫌だったけれど、しぶしぶ方向転換した。
廊下を進み、階段を登って渡り廊下を東に進んだ所にひろ君の教室があった。
どうして知っているのかと聞いたら、授業参観で来たことがあるということだった。
弟の授業参観に出席する優しいお姉さん。
世間から見たらそうなのかもね。
弟からすると、まあまた違うのだけれど。
教室には誰もいなかった。
ひろ君の机の中はからっぽ。
ちあきさんは鼻息を漏らした。
「いじめられてるのかしら……」
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