41: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/01/08(日) 20:33:57.52 ID:nU9IttsXO
「どの辺を見て、そう思ったの?」
「参観日の時に、からかわれてたのよ。それも女子に」
ひろ君の机に突っ伏して、ちあきさんがぽつぽつと話す。
「うん」
「私のこと彼女だとかって言って、それでひろ君顔真っ赤にして照れてた」
「へえ」
「それから、暫く私とも口を聞いてくれなくなったし、髪の毛も染めちゃうし……先生には呼び出されるし、大変だったんだから」
「それは、大変だったね……」
私はちあきさんからおよそ3メートル程離れた所で、天井を仰いだ。
「あの女子を捻り潰しておけば良かったわ。ひろ君の純情を弄んで許せない」
「それ、聞いたけどさ……実際、張り倒したんでしょ?」
「ええ」
私はひっくり返りそうになる。
その時の話を、ひろ君に愚痴られたことがある。
絶対来るなと言っていたのに、参観日に来たこと。
自分が好意を寄せている女子にからかわれて、あらぬ誤解を受けたこと。
その意中の相手をちあきさんが張り倒したこと。
二人そろって職員室に連行されたこと。
だいたいそんな真相。
「あのね、ちあきさん」
ちあきさんが顔を上げる気配がしたので、私はそのまま天井に向かって話した。
「たぶん、ひろ君が出てったのは……」
ガラッ。
教室のドアが開いた。
首だけ動かすと、女子生徒が立っていた。
「あ」
ちあきさんが机と椅子を盛大に揺らして立ち上がった。
「おまえ……」
おまえって。
大学生が中学生におまえって。
怖いから止めてあげてよ。
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