48: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/01/08(日) 23:31:13.15 ID:nU9IttsXO
今のちあきさんは、可哀想だった。ブラコンで、重くて、可哀想。
私はこれまで年上の女性に怯えて、もっと優しくして欲しいなんて思いながら生きてきた。
なのに、私の一番よく知っている年上の女性が、路上で顔を赤らめて泣いている。
「嫌わないでよぉ……」
なんてことを言いながら。
まさか、そんなはずない。
「違うって」
慰めようにも、体はやっぱり拒絶している。
だって、しょうがない。
怖いんだから。
なんか、こう、体に刻み付けられてるものがあるんだ。
とかなんとか言い繕ってみる。
そう、言い繕っている。
だって、ずっと怖いと思っていた存在がこんなに脆いものだったなんて、あまりにも拍子抜けで。
私は一体何に縛られていたんだろう。
「あの、ちあきさん……」
「なに……」
「家、来る?」
と提案できたことは驚くべき成長だった。
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