1:名無しNIPPER[saga]
2016/12/11(日) 18:17:04.25 ID:fSxhPSozo
─────── カタカタと、音を立てて。
< 「……おや」
< 「まぁだこんな丘に立ってたのかい」
音は絵本の中で語られる、骨が打ち鳴らされた物ではない。
鎖帷子、或いは胸当て、籠手や剣。
それらが鳴っているだけだ。
< 「なぁアンタ、一体何が目的なんだね?」
< 「あたしゃ心配なのさ、悪いやつじゃないけどアンタは『魔物』……いずれ冒険者に狩られちまう」
< 「何か未練があるのかい」
< 「それとも……」
骸骨剣士「理由は無い」
骸骨剣士「……私はまだここに立っている」
骨と、黒い障気だけで人の形をした異形。
それが私だ。
故に親切に話し掛けてきた近くの集落に住む、老婆には申し訳無い。
私はただそこに居たいだけなのだ。
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