明日を追い越して
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 13:43:30.01 ID:GOAuNCibO


シャワーを浴びる音が聞こえる。


出てきた時の事を考えると、やはり緊張してならない。
そもそも、なんで彼女は泊まらなければならなかったのか?
その必要性がなかったのなら……なら、こう、そこまで縮こまる事も無いのではないか?


……今から送り届ける事も考えたが、野暮なのか。


普段寝ている温かい布団に消臭剤を吹き、乾け乾けとバサバサバサ。
とりあえずコタツ周りのクッションを枕に見繕って、俺の寝床は確保した。




ガチャ。




女「……」

身体を抱くようにして、Yシャツの彼女が出てきた。
白い生脚と対照的な赤い顔を、どうにか隠すようにして。

男「……」

俺は正直惚けていた。
彼女の細腕で身体を隠そうと、あまりに逆効果だ。
煽ってるのかと言いたいくらい。

女「あき、ました……」

男「は、はい」



薄い唇、締まったふくらはぎ、浮き上がる腰のライン。
あちこちに意識が振られて、ガン見も凝視も、ホント失礼も良いところ。

しかしまあ身長はあって、それを薄く包む女らしい丸みと危うさを孕んだ細いくびれ。
そのスタイルの良さとは裏腹に、過度な自信を宿していない瞳、淑やかかつ遠慮がちな仕草。


「女」だとか「オンナ」だとか、「女の子」や「女の人」だとか。
そういう形容の似合わない、「女性」らしい魅力的な……危ない、人。
もっと言うと、男好きしすぎる。


女「あ、の……なんか、その、見てます?」

男「あっ、すいません!」



ガラガラ……ピシャ。



男「かわ、いい」

逃げこむように入り込んだシャワーの中でも、先の肢体を反芻する事からは逃れられなかった。


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