明日を追い越して
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/30(金) 01:12:06.00 ID:bhHfu1Q50


……ピシャ。


男「戻りましたよ」

女「あ……はい。こたつ、借りてます」

男「どうぞどうぞ。そうしてください」



戻ると、彼女はある程度落ち着いた表情をしていた。
身体をこたつの中に隠しているからかもしれない。



男「もう日付変わっちゃいましたね」

女「そうですね」

男「……休みましょうか。俺こたつで寝るんで、布団使ってください」

女「あ……」



女「寝たら、明日が来ちゃいます」



ふと彼女は印象的な言葉を言った。
日付が変わったと言った矢先の事だから尚の事……言わんとする事はよく分かる。

男「……そうですね。起きてたいですか?」

女「ごめんなさい」

男「いえ。俺も、分かります、そういうの」



男「早く休まないと明日に差し障ると分かっていても、寝たら明日が一瞬で来ちゃいますから」

女「はい。そうですよね」

男「でも、ずっと今日を過ごそうとしても明日からは逃げられない……」

女「……。私、小さい頃は今日と明日が繋がってるなんて信じてませんでしたもん。寝てる間はもっと特別な何かがあるんだって」




男「うーん。じゃあ今日のうちに、話したい事なんかあります?」

俺も寒いのでこたつの対面にご一緒する。

女「……。無くはないです」

男「何でもとは言わないですけど、遠慮しないでいいと思いますよ」

女「その前に……です。何で、いきなり泊めてほしいだなんて言葉が出てきたのか、知りたくないですか?」

男「ワケは聞かない、とは言いましたけどね。お話ししたいなら聞きますよ」

既にぬくもった彼女の足が、ちょんと触れた。

女「私もなんで……その……そんな、大胆というか、おかしな事思い付いたのかよく分かってなかったんですよ」

男「……自覚あったんですか」

女「ちょっと、変な人と思わないでくださいよ。いや、変ですけど、いきなり男の人の部屋に泊めてもらうなんてどんな事なのか分かってます!」


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