25:名無しNIPPER[saga]
2017/01/01(日) 21:34:21.59 ID:6J1Wuc580
彼女の指を上から包むようにして、その感触を確かめる。
細くて、小さい。
触れた指の節は自分の手より少しひんやりとしたが、ぐっと押し付けるようにすると、しばらくして優しい体温を取り戻す。
女「……あったかいです」
男「よかったです」
甘い声が、より嬉しそうに囁く。
嫌な事は忘れてしまえとも、逃げてしまえとも、すぐに片付けてしまえとも言わないけど。
男「指……失礼します」
女「え。んっ!?」
休んで、融けて。
この温もりにほどけてしまえばいい。
ゆっくり、眠くなるような時間をかけて。
女「……声。」
男「はい?」
女「恥ずかしいです。変な、声……」
男「ぴくってしましたね」
行き止まりまで抱き締めた指のまたが、確認するように、くい、くいと引き寄せてくる。
恋人つなぎ……いや、なんだろう? 互いの手のひらが1つの面になるような、直列恋人つなぎ。
指の肉と温もりが、男の俺からして未知なほど柔らかい。
それはきっと、女なら誰でもというわけではなく……今の彼女の指だから。
女「……。あなただって、指の間すごいですよ。分かりませんか、どく、どくって」
男「えっ。脈って、そんなとこから分かりましたっけ」
女「きこえてますよ。ほら」
ぎゅうっ。
女「どく」
どく。
女「どく」
どく。
女「どく。……でしょう?」
どく。
男「う、わ。ホントだ」
どく。
女「ふふ」
どく。
どく。
女「あ、またすこーし、早くなりましたよ」
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