明日を追い越して
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50:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 14:18:23.36 ID:7IdbcMUoO


カチャ。

男「ふう……ただいま。鍵、閉めてもらえますか」

女「あ、はい。」

カチャン。



女「荷物、ありがとうございます。お疲れ様です……重かったですよね」

男「いえいえ。それでも結構、厳選してましたよね?」

女「……実は。こういう形じゃなければ買ってたもの、いくつもあります」

男「もったいない事しちゃいましたね」

女「いいんです。そもそも、男の人に買い物付き合って頂いた事なんて無かったですし」

男「え? そりゃ嘘でしょう?」


重ね重ね、彼女は見た目にしろ振る舞いにしろ、男好きしすぎる。馬の骨から相応しい人まで、いくらでも言い寄って来るだろう。
社会人になる前の過去を知るわけではないが、野郎がほっとくわけがない。


女「女の子と出かける事が多かったので……」

男「あ、なるほど……」


友人ウケもすこぶる良くて変な虫が付かないように保護されてたか、あるいは引っ込み思案で埋もれてたか、逆に目立つために使われてたか。

……やめよう。失礼だ。




女「やっぱり、あなたにも気を遣わせちゃうって、分かるんですけど。んしょ」

男「遣ったら、嬉しそうにしてくれるからです。それに、気は遣うものじゃなくて利かすもの」

女「――」

男「……という事にしておいてください」

へえ。という顔をされた。
少しご高説垂れてるような気もする。


男「何か入り用でしたら、また付き合いますから」


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