明日を追い越して
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52:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:33:39.73 ID:7IdbcMUoO

……

もむ、もむ。


女「……。美味しいんですが」

男「だから言ったじゃないですか」


もむもむもむもむ。

洋菓子店のお気に入りは抹茶仕立てのフロマージュ。
チーズと抹茶、酸味と苦味の良くないところを打ち消し合い、なめらかな味わいと濃厚な香りだけが残る。



もむもむもむもむ……

男「……。」
女「……。」

もむもむもむもむ!

女「な、なくなってしまいました……」

美味しいものを食べる時は余計な事は喋らない方がいい。うんうん。
あっという間ではあるがいい時間だった。

男「片付けてきます」

女「あ、すいません」



フォークを洗い戻ると、コタツに6割ほど飲まれている彼女がいた。

女「おいしかったです……」

男「緩んでますね。」

女「女の人はスイーツに弱いものなんです。不可抗力と思います」

男「ふふふ……選んできた甲斐があります」

女「わたしをこんなにして、どうしようって言うんですか。いけない人です」

男「いけない人ですからね。ふにゃふにゃにして、安らいでもらおうという魂胆です」

女「ふふ……かてませんね……」

ノックアウトした彼女はもう2割ほど飲み込まれていった。


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