3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:09:33.37 ID:AWhlWl6p0
上着を脱いで布団代わりにすると、抱き抱えていた凛ちゃんをそっと寝かして立ち上がる。
取り出したナイフを構えると、やつの死を睨む。
ああ、今日は線を見逃すことはない。
だって、今夜はこんなにも月が綺麗だから────
花陽「どんな事情があるのか知りません。もしかしたら、私達の行動があなたの眼についたのかもしれない、だけど──もうそんなことはどうでもいい」
構えたナイフを逆手にして、敵の攻撃に備える。
花陽「凛ちゃんを傷つけた罪……その身で償ってもらいますっ──!!」
ロア「来なよ、偽善者。その軽々しい口を塞いであげる」
花陽「あなたをここで──」ロア「あんたをここで──」
花陽・ロア「「────殺してやる!!」」
次の瞬間には、自然と身体が動いていた。
刹那の攻防は、人の領域を超えた見切り合いの中にある。
渾身の力で地面を踏み込んで、一歩前に飛び出す。
やつの右手が放つ雷撃を躱しながら前進し、そのまま一気に懐に潜り込む。
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