9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:15:32.57 ID:AWhlWl6p0
ロア「そうそう、立ち上がってもっと私を楽しませ────」
花陽「凛ちゃんは、まだ生きてるの」
ロア「……?さあて、どうでしょうね。人間としては終わってるだろうけど、吸血鬼としてなら生きていけるんじゃない?まあ、どちらにしたってあんたはここで────」
花陽「そうですか」
最後の力を振り絞って、やつの点を突く。
もうカウンターなんて望まない。
命に代えても、この化物だけは殺し切る──!
ロア「やるじゃない!さっきよりも速いわよ!」
ジグザグに前進して、相手の点に刺突を浴びせる。
防がれてもなお、ナイフをジャリングの要領で宙に滞空させながら、あらゆる角度で線に刃を這わせようと斬撃を繰り出す。
ロア「なっ──」
やつには視えなくても、私には視える。
ナイフは私の手にないのだから、そう易々と刃の軌道を読まれることはない。
ロア「ちぃぃ──!」
相手の死角を取るよう立ち回れば、まだ戦える。
ロア「いちいち視界の外にっ!」
次の一撃で、首を刈り取る。
ステップを駆使して、やつの背後を取れれば──
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