3: ◆axPwtNeSoU[saga]
2017/01/07(土) 00:21:26.41 ID:U0D1kCtA0
薄い乳白色のにごり湯の中で、北上の肢体が肩の下あたりまではゆらゆらと揺れて見えるが、その下は、お湯の色に隠されて良く見えない。
肩を抱くように後ろから右腕を回し、首を傾ける。
覗きこんでいる視線に気づいたのか、北上が目を開け、むぅ、とじと目でこちらを睨んできた。
「……提督はえっちだな〜」
「……こればっかりは男のサガってもんだ」
「……あたしの身体なんて、貧相なもんじゃん。大井っちとかの方がスタイルいいでしょ?ケッコンするなら他にもっといい相手いっぱいいるじゃないさ」
「そりゃ身体だけで選ぶならそうかも知れんが……って、いや、冗談。冗談だから睨むなっての」
慌てていい子いい子、と頭を撫でてやる。
「なんて言うかさ。スタイルがどうとか、秘書艦として有能かどうかとかだけじゃなくて。その、一緒にいて落ち着くというか、楽に呼吸ができるというか……。お前が一番しっくりくるんだよ。変に気取らない、ありのままのお前がいてくれるから、俺自身も、ありのままの俺でいられるっていうか……って、前にもこんな話したよな?」
「……うん、ケッコン申し込まれた時に、前に言われた。けど、もっぺん聞きたくてさ〜」
にへら、と笑う北上の顔はもうとっくにいつもの笑顔で。
どうやら、いいように転がされていたらしい。
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