31: ◆axPwtNeSoU[saga]
2017/01/08(日) 00:13:40.73 ID:KrPi05AA0
浴衣姿の北上がグラスに口をつけるたびに、ストレートの黒髪がさらりと揺れる。
おさげを解いた黒髪は、いつも海風にさらされているとは思えない程に艶やかで、月明かりの下、青みさえ帯びて輝いていた。
何気なく手を伸ばし、指で髪をくしけずってみる。思った通り、さらさらと指通りのいい黒髪の感触が心地いい。
「……ん」
くすぐったそうに肩をすくめるが、北上は逃れようとはしなかった。
普段はなかなか撫でさせてくれない猫が、珍しく懐いてすり寄ってくれたようなイメージを抱きながら、しばらく指に伝わる感触を楽しむ。
と、不意に北上が下を向いて、くっくっと喉の奥で笑い出した。
「……なんだ?」
「いやー、さっきの提督さ、なんてゆーか、ノリノリだったな―って」
「おま……今それ言うか?お前だって、結構雰囲気出してたろうが!」
思わず顔が熱くなる。
いや、確かにさっきの風呂での言葉責めとか、いつもの自分のキャラじゃない事をやっちまったなという自覚はある。
サドっ気のある黒い雰囲気というか、今から冷静に考えれば痛いキャラというか。
ああいう羞恥プレイというのは終わってから自分で思い返すと恥ずかしくなるものだ。
それを当の相手から指摘されたりするとなおさらに。
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