28:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 00:35:55.67 ID:tLlctUQG0
女「……これはちょっと、恥ずかしいんだけど?」
幼「おんぶよりはマシじゃない?」
女「……確かに、今考えると相当恥ずかしいことしたねあたし」
幼「ふふふっ」
あたしが歩き出すと、幼ちゃんもひょこひょこと足を庇うように歩き始める。
女「……ごめんね。 あたしのせいで、怪我させちゃって」
幼「私のわざとなのに、どうして謝ってくれるの?」
女「あたしが逃げなければ、怪我することもなかったでしょ」
幼「……うん、そだね。 女ちゃんのせいだ」
女「うん、ごめん」
幼「だから、これからは側にいてよ。 昔みたいに、いっぱいいっぱいお喋りして、いっぱいいっぱい遊ぼうよ」
懇願するように、幼ちゃんが言った。
思わず顔を逸らしてしまう。
女「……それは無理、かな」
幼「どうして?」
女「……見ちゃったんだよね、幼ちゃんが喧嘩してるところ」
幼「喧嘩?」
女「うん。 中学生のとき……」
幼「……ああ、聞いてたんだ」
女「それを聞いて……あたしといると幼ちゃんがハブられるんじゃないかって、怖くなっちゃったの。 だから、幼ちゃんから離れた」
幼「……そうだったんだ」
女「ほら、みんなから言われてたし。 幼ちゃんも言われたでしょ? どうしてあんなのといるのって」
幼「……うん」
女「だからね、これからは一緒にいられないなって思った。 あたし一人のせいで、幼ちゃんのこれからを滅茶苦茶にするわけにはいかないから」
女「だから……ごめん」
幼「……そ、っか……」
それきりお互いに黙ったまま、あたしたちの家の前に着いた。
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