9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 00:09:12.73 ID:tLlctUQG0
女「……アホらし」
男子の話はアホらしいものばかり。
でも……学年ナンバーワン、というのは頷ける。
だって、あたしも憧れているから。
絵に描いたような優等生と女の子らしさを持つ、彼女に。
でも……あたしには、何もない。
カオは普通だし、彼女みたいにスタイルも良くない。
嫉妬してるわけじゃない。
ただ……あたしじゃ、彼女と釣り合わない。
だから、彼女から離れた。
それが間違いだったのかどうかなんて、わからない。
でも、そのほうが彼女の為になるはずだからって、信じて。
「あ、あの……」
女「ん? あ……」
机に伏せていた顔を上げると、彼女がいた。
いつの間にか、朝のホームルームが終わっていたようだ。
彼女を前にすると、思わず身構えてしまう。
幼「先生が、女ちゃんを呼んでたよ? 職員室に来いって」
女「うげ、なんか出し忘れた課題とかあったかな!? ごめんね、ありがと、……『幼馴染さん』」
幼「あ…………ううん、女、さん……」
最初に変えたのは、呼び方だった。
ずっと幼ちゃん幼ちゃんって呼んでいたのを、高校生になってから『幼馴染さん』に変えた。
初めてそう呼んだとき……彼女は、傷ついたような表情をしていた。
今でもあたしがそう呼ぶと、同じ表情をする。
そしてそれに合わせてか、彼女もあたしの呼び方を『女ちゃん』から『女さん』に変えた。
それでも、たまに……あたしのことを、昔のように女ちゃんと呼ぶ。
まるで昔の、仲が良かった時代を取り戻そうとするかのように。
でも、もう、あの頃には戻れない。
だってそれは、彼女の為にならないから。
どんなに彼女が辛そうな表情をしても。
あたしが、辛くても。
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