13: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/01/23(月) 00:28:52.54 ID:fQSRpZJAo
堕女神「……申し訳ございません、陛下」
どれだけ時間が経ったか、ようやく堕女神は落ち着きを取り戻す。
勇者「……心配かけて、ごめん」
堕女神「その……陛下。今日はお側で眠らせてくださいませんか」
勇者「え……? いや、駄目だ。君にうつる」
堕女神「ご心配には及びません。私は、かつてとはいえ“神”の眷族ですから……病にかかる事は、ありません」
勇者「でも……」
堕女神「どうかお願い致します。もし私が自室に戻ったとしても……きっと、眠れません」
勇者「……分かったよ」
こうなってしまうと、もう堕女神は引き下がらない。
いくら“大丈夫だ”と言い聞かせても埒が明かないだろう。
まして理由がこちらであって……仮に引きさがらせても、余計に堕女神の心労が嵩むだけだと悟った。
目を閉じると衣擦れの音と、脱いだそれを折り畳む音が聴こえた。
どれだけ寝ても満たされない眠気にまた身を浸し、沈む直前。
布団の中に入り、寄り添ってきた堕女神の少し冷えた肌が当たる。
それはとても心地よくて……体の熱さと怠さが、吸い取られ、どこかへ消えていってしまうような気がした。
堕女神「……もし、お辛いようでしたらなんなりとお申し付けください。何でも……いたします」
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