313: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/02/07(火) 01:21:39.53 ID:05EsLyevo
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勇者「……今、なんて言った?」
夕食から少ししてから、ようやく堕女神は城へと帰ってきた。
書庫で煮詰められなかった情報を補うべく、城下の書店へ出かけて――――大急ぎで執務室へ入ってきて、そう言った。
堕女神「……もしも左手の紋章を減らし切れない場合……恐ろしい事が起きてしまう、と」
勇者「恐ろしい事……?」
堕女神「はい。……ある敬虔な修道士が、いつかこの国へ迷い込んだそうです。彼もまた陛下と同じ御病気にかかり、
熱が引いてもなお……そこに血が廻ったまま、戻らず」
勇者「使いきれなかった……のか?」
堕女神「彼は幼少から神に身を捧げ、貞淑の誓いを立てておりました。
それ故、淫魔達の誘惑を強靭な精神力で跳ねのけて、誰と契る事もなく人間界へ戻ったと」
勇者「……凄い男だな」
堕女神「ところが、それは――――悲劇の始まりでしかなかったのです」
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