勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」
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556: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/02/24(金) 03:24:57.47 ID:gPmO1JyQo

幾条もの触手に絡め取られた隣女王の姿に、先ほどの傲岸不遜の魔族の面影はない。
ベッドの支柱と天蓋を巻き込んで形成された苗床に捧げられた生贄のように、彼女は動きを再び奪われていた。

隣女王「くっ……。何、の……おつもりですか……?」

勇者「……ポチ?」

隣女王「くだらない、ローパー如きに、私が……何っ!?」

目の前に躍り出た数本の触手が枝分かれしながら変異し、十数の触手へそれぞれ分かれた。
その形状は、一目で用途が想像できないものも少なくない。
ヒルのように平たい外観の腹に、粘液を滲ませる肉粒をびっしりと埋め込んだもの。
先端から四つに分かれた口内に、糸のように微細な触手を舌のように蠢かせるもの。
スライムのように半透明な粘液の塊が人間の手の形を成したもの。
連なる肉の粒を刺した串のようなもの。
それらが皆、彼女の褐色の幼い肢体を目指し、その時を待つ。

しかし隣女王が驚いているのは、そこではない。
彼女は恐らく、魔力を行使して触手を払おうとした。
肘まで、膝までを呑み込む触手を焼き払い、その縛めから逃れようと。
だが、それは――――叶わない。
淫魔では決して、この触手の持ち主には勝てず、殺す手段そのものも世界に存在しない。



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