あなたの目の前に、片脚を鎖で繋がれた少女が座っています。
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265:名無しNIPPER[saga]
2017/01/28(土) 22:17:11.28 ID:2iw/0381o
>>260
/****年**月06日
/今日も波は荒れている。
/船員たちは不安そうな顔だ。

/****年**月07日
/近いうちに大きな嵐が来そうだ。
/備蓄はあるが、どうにも不安は絶えない。
/この粘着くような不安が、ただの気の所為であれば良いのだが。

/****年**月08日
/船員の一人が、最後の宝を持ち逃げようとしている。
/宝のひとつやふたつはくれてやるが、全てはダメだ。
/どれだけ温厚な海賊も、最後の宝を持ち逃げすることは許さない。

/****年**月09日
/嵐が近い。
/不安は、消えない。

/****年**月10日

/****年**月11日

/****年**月12日
/あの乙女には感謝しなければならない。
/彼女が介抱してくれなければ、私達は海の藻屑となっていただろう。

/****年**月13日
/彼女は歌が好きなようだ。
/彼女の口ずさむ歌を聞いていると、不思議と心が満たされていく。

/****年**月14日
/助けてくれたお礼に、何か欲しいものを手に入れてこようと思った。
/しかし彼女は、そんな事は良いという。
/彼女の欲しいものは、どうやっても手に入らないからと。
/世界で最も偉大な海賊に、手に入らないものなどないというのに。

/****年**月15日
/結局、彼女の欲しいものは教えてはくれなかった。
/彼女の儚げな顔が頭から消えない。どうして、そんなに哀しげに笑うのか。
/どうして私は、彼女のことばかり考えてしまうのだろうか。
/彼女と別れたあとも、そればかりを考える。


/****年**月31日
/彼女のために、私は世界で最も美しい宝を集めてきた。彼女が喜ぶであろうものを。
/彼女のために、世界で最も美しい万年筆を手に入れた。
/彼女のために、世界で最も美しい楽譜を手に入れた。
/彼女のために、世界で最も美しい振り子を手に入れた。
/彼女のために、世界で最も美しい弦楽器を手に入れた。
/彼女のために、世界で最も美しい絵画を手に入れた。
/きっとこれだけの宝があれば、彼女の欲しかったものも見つかるだろう。
/ああ、けれどどうしたものか。彼女には姿形が瓜二つの、5人の姉妹が居るという。
/私はどうやって、彼女を見定め、彼女に愛を囁やけば良いのだろう。


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