2:名無しNIPPER[sage]
2017/01/25(水) 04:18:45.33 ID:aF/a058VO
大規模な都市と言うだけあって、周囲は高い壁で覆われていた。
入り口は北と南の大きな門だけで、平常時は南だけが開いており、兵士が入国者に対して検問をしている。
悪い噂の多い国だけあって、入国待ちの列は短く、すぐにサキュバスの番がやってきた。
「おう、ようやく例の女が来たぞ」
「バカ、もっと声を低くしろ。逃げられたらどうするんだ」
「はっ、尚更いい口実が出来るじゃねぇか」
サキュバスの前で検問所の兵士達が小声で不穏な会話を交わす。
噂通りのろくでもない組織のようで、サキュバスは内心喜んでいた。
サキュバス「あの、よろしいでしょうか」
聞こえなかった風で話しかけると、兵士達はにやけながら先ず事務的な問いかけをしてきた。
入国の目的や滞在期間、出身はどこか。
次に持ち物の検査をすると言うので、旅行鞄を渡した。
サキュバスの前で中身をひっくり返し、極ありふれた傷薬を見つけると笑みを深くしてサキュバスに告げる。
「これは我が国では取引も持ち込むのも禁止されている薬ですねぇ」
「ちょっと裏で話を聞く必要がありそうだ。ご同行願えますか?」
そんなバカな話があるか、と普通なら抵抗するところだろうが、先程から感じていた男達のまとわりつく視線に期待していたサキュバスは、思わずこぼれそうになった笑いを飲み込んで、男達の指示に従うことにした・・・。
18Res/13.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20