21: ◆2QvL4LKyaA[saga]
2017/02/11(土) 23:15:24.27 ID:tGHI8BS80
夕菜がダグラスの目を覗きこむ。
夕菜「······あれ?」
ダグ「なんだ?」
夕菜「目が、赤くなっていないのです」
ダグ「目?俺の目は金のはずだが」
しばらく考え、あきらめたように首を横に振った。
それを見て、ダグラスも不思議そうにした。
ダグ「ここにもきっとゾンビ共が来るぞ。早くいこう」
夕菜「······気にして、いないのですか?」
ダグ「少なくとも今はゾンビにはならないんだ。早とちりはよくないが、
それだけで部下を見殺しにするほど愚かじゃない」
それを聞いて、夕菜は悔やむように顔を歪めた。
ダグ「············そうだな、もし俺がゾンビになりかけたらためらいなく撃て」
夕菜「え?」
ダグ「ほら、行くぞ」
今のダグラスの表情は、腹を決めたようだった。
何かを諦め、何かを望むような顔。
なぜか、夕菜の鼓動が高まって、締まるような疼きが走った。
ダグ「······あれ?血が止まった」
夕菜「へ?本当ですか?······よかったぁ······」
確かに、出血は完全に止まっていた。
だが、鉈で切り裂かれたような傷が、たかだか包帯で止まるわけはない。
むしろ、その方が変だ。
そんなことを考える余裕すらないふたりは、周囲を警戒しながら進んで行くのだった。
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