126: ◆x.53aZIM6g[ saga]
2017/03/04(土) 09:00:47.91 ID:lVaEIQQHO
ものの数分で、ぼくは予想以上にボロボロになっていた。
女の子達の叫び声が聞こえるけど、先輩や水無月さんがどんな顔をしているかは見れない。見る余裕がない。
ボールが来れば皆が寄ってきて……体当たりして来たり、手を出してくるんじゃないかと思うくらいの迫力で迫って来たり。
怖い! 簡単にボールを奪われるし、ひどいときにはぼくの頭の上を通るように蹴るし。心なしか、近くでキックするときだけものすごい殺気を感じる。
いや、ぜったいそうだ。
味方の筈の人達も、ぼくを敵側のチームから守るふりをして、ぶつかってきそうなくらい寄ってきて、ぼくが敵であるかのように冷たくボールを奪っていく。
かと思えば、敵側の誰かがぼくの目の前にドリブルしながらやってきて、なんだかすごいテクニックでぼくを翻弄して抜き去って行ったりする。
そうなると、女の子たちはその人に黄色い声援を送りつつもぼくを笑う。それを見て、部員の人達も笑みを浮かべる。
サッカー部ってこんなに陰湿なものなの?
高村先輩助けてよ……と思って先輩を見ても、不機嫌そうにプレーを続けるだけで何もしてくれない。
「よそ見してんじゃねえぞ!」
「わ!?」
倒れた。その場で。交通事故に遭ったかと思った。
また、体当たりを受けたんだ。
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